magic
あれは高2の秋のこと。

いつものようにソファに座りスマホをいじり
くつろいでいた。

「 架子〜!お風呂洗っといてくれないー? 」

「 はいはーい、もう少しゆっくりしたらやるよ〜 」

そう言いながらも最近ハマったつぶやきアプリに
食らいついていた。

ふと、右下を見ると青い通知マークが光っていた。

通知を開くと
" 唯人さんが新しくあなたをフォローしました。"
と出てきた。

( ん?誰だこの人? )

興味本位でプロフィール欄を見てみる。

近隣の高校に通う同い年の人だった。

( まぁ、フォローぐらい返しとくか )

そんな軽い気持ちでフォローしてみた。

すると、数時間後また右下の青い通知マークが
光っていた。

通知を開くと
" 唯人さんからメッセージが届いています。"

( は!?え、なんか怖いな )

そう思いながらも恐る恐るDMのマークに
手を伸ばしてみる

DMを開くとほんとにメッセージが来ていた。

「 フォロバありがとうございます!
橋本の友達です!よかったら仲良くして下さい!」

( あ〜、橋本の友達か。
けど何で私なんかフォローしたんだ? )

とりあえず私以外にも誰か知り合いを
フォローしていないか
唯人さんとやらのフォロー欄を見てみた。

( ん?私の知り合い橋本くらいしかフォローしてないじゃん! )

唯人さんのフォロー欄は私と橋本以外は
ほとんど唯人さんと同じ高校の人ばかりだった。

( なんだ〜、これじゃあこの人がどんな人か橋本しかわかんないじゃん!)

どんな人かわからなかったが他校の女子が
私くらいしかフォローされていなかった事が
なぜか嬉しく感じた。




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