天空に一番近い蒼─好きになった人は腰掛け体育教師でした
腰掛け教師
澄みきった蒼い空。
白い光彩を放ち南中する太陽。
校舎の屋上に私ひとり。
これが私のお気に入りの時間─
腕時計に眼を遣る。昼休みはまだあと15分ある。
私は北側のフェンスを背に腰を下ろし、1月のまだ生まれたばかりのような淡い陽光に眼を細める。
脚にはリノリウムの床がひやりとするけれど、私に降り注ぐ陽の光は暖かい。
毎日この時間だけは幸せだと思える。
私、青海唯《あおみゆい》は高校2年生。
近隣では有名な伝統あるお嬢様学校と言われている女子校に通っている。
まぁ、どんな学校に通おうとどうせ退屈なだけなんだけど。
こんなところで一人で過ごす時間が幸せだと言っても、別に全く友達がいないわけじゃない。
普通に話したり、修学旅行とかの行事を一緒に過ごしたりするくらいのクラスメイトはいる。
それから成績も、先生達から鬱陶しがられるほど落ちこぼれているわけじゃない。
容貌も他人から嘲笑われたり憐れまれたりするほど醜いわけじゃない。
白い光彩を放ち南中する太陽。
校舎の屋上に私ひとり。
これが私のお気に入りの時間─
腕時計に眼を遣る。昼休みはまだあと15分ある。
私は北側のフェンスを背に腰を下ろし、1月のまだ生まれたばかりのような淡い陽光に眼を細める。
脚にはリノリウムの床がひやりとするけれど、私に降り注ぐ陽の光は暖かい。
毎日この時間だけは幸せだと思える。
私、青海唯《あおみゆい》は高校2年生。
近隣では有名な伝統あるお嬢様学校と言われている女子校に通っている。
まぁ、どんな学校に通おうとどうせ退屈なだけなんだけど。
こんなところで一人で過ごす時間が幸せだと言っても、別に全く友達がいないわけじゃない。
普通に話したり、修学旅行とかの行事を一緒に過ごしたりするくらいのクラスメイトはいる。
それから成績も、先生達から鬱陶しがられるほど落ちこぼれているわけじゃない。
容貌も他人から嘲笑われたり憐れまれたりするほど醜いわけじゃない。