天空に一番近い蒼─好きになった人は腰掛け体育教師でした
 姉を敬愛する一方、私もいつかは姉のようになれるのだと思っていた。

 いつも姉に付いて歩いていた私は、当然のように姉の後を追ってピアノや英語を習った。


「麗ちゃん、今度ピアノコンクールに出るんですって」

「英語検定も合格したんだって。中学生のうちに留学できるんじゃないか?」

「習字も市の代表に選ばれたんでしょ?何でも出来るんだね」

「しかも美人だしね。こないだのバレンタインに逆チョコ6個も貰ったって」


 私もいつかお姉ちゃんみたいになれる─

 憧れであり、目標である姉。


「麗ちゃんは何処に出しても恥ずかしくない、本当に素晴らしい私達の娘」


 私もいつかはお父さんとお母さんの自慢の娘になれる─

           *
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