天空に一番近い蒼─好きになった人は腰掛け体育教師でした
高校を卒業した姉は地元私大の人間科学部に推薦で入学した。
「麗ちゃんなら旧帝大だって手が届いたのに」
周りはひどく残念がったけれど、体操の強豪チームを有するその大学にどうしても進学すると姉の意思は固かった。
そして入学すると、そこでもインカレをはじめ大きな大会で活躍し広く注目された。
それでも決して傲ることなく、常に謙虚で、
「これはみんなのおかげ。みんながいるから頑張れたの。みんなの勝利だよ!」
と笑顔で言う姉はチームメイトたちからも絶大な信頼を得ていた。
私が中学2年になる年。ドラマみたいな輝かしい学生生活を送った姉が大学を卒業し、就職した。
企業の体操部からもオファーがあったそうだけれども、選手として長くやっていけるとは限らないからと堅実に大学で免許を取り、近隣の女子校の体育教師になった。
「麗ちゃんなら旧帝大だって手が届いたのに」
周りはひどく残念がったけれど、体操の強豪チームを有するその大学にどうしても進学すると姉の意思は固かった。
そして入学すると、そこでもインカレをはじめ大きな大会で活躍し広く注目された。
それでも決して傲ることなく、常に謙虚で、
「これはみんなのおかげ。みんながいるから頑張れたの。みんなの勝利だよ!」
と笑顔で言う姉はチームメイトたちからも絶大な信頼を得ていた。
私が中学2年になる年。ドラマみたいな輝かしい学生生活を送った姉が大学を卒業し、就職した。
企業の体操部からもオファーがあったそうだけれども、選手として長くやっていけるとは限らないからと堅実に大学で免許を取り、近隣の女子校の体育教師になった。