キミ、依存症
依存度0%
「ねぇ、ハル、起きて」
そっと触れた頬から私の手に、彼の熱が伝わってくる。
触れた頬に、擦寄る彼にドキッと高鳴る。
静かな空気を、ただ吐息だけが漏れる。
いつもの事なのに緊張してしまうのは、なんでだろう。
そっと閉じられていた瞳が、開いたかと思えば、直ぐに私を捉える。
吸い込まれるように、その瞳に捉われる。
「おはよう、菜乃」
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