キミ、依存症


「ねぇ、菜乃。俺のこと嫌い?」


手は止めずに、そっと小さな声で耳元で囁く。


私にと手は、甘い悪魔の囁き。


「……分からない」


答えてあげない。


だって、本当のことを言っちゃうとハルは離れていくから。


ハルは依存されるのが嫌いだから。


「やっぱり、菜乃だね」


「そんなこと…っ」


スルッとハルの手がスカートの中へと移動して、指先で触れる。


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