キミ、依存症



「じゃあね、菜乃ちゃん」


そう言って満足そうに笑った先輩は私に背を向けて


「さっきのちゃんと考えておいてよね」


なんて言うから、今までのことを一気に思い出してブワッと身体中の体温が一気に上がった。


こんなことなんて初めてで、まるで現実じゃないみたいで


……ハル以外の人との初めてのキスだった。


< 120 / 342 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop