キミ、依存症



「本気だよ……」


違うよ。私はハルが好き。


だけど、ハルは違うんだもん。


いつまでも一方通行のこの気持ちにもう疲れちゃった。


「菜乃はっ…!」


そう言ってハルは私の肩を掴んで壁に押し付けた。


初めてみるハルだった。


何かを我慢しているみたいに、顔を歪めていたハル。

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