キミ、依存症



「菜乃、本気?」


「私も先輩が好き。だから、本気だよ」


「……あっそ」


冷たい声だった。


何度も聞いたはずの声だったけど、今まで一番冷たくて突き放すような声。


自分から望んだのに、簡単に崩れた関係に笑えてきた。


「けど、覚えてて。菜乃は俺のものだってこと」


「勝手なこといわないで…」


「菜乃は俺から離れられないでしょ?」

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