キミ、依存症


思い知らされたら、どんどん好きが溢れ出す。


ハルは私の首筋に吸い付いた。


チクっとした痛み。


この間はいつつけられたか分からなかったけど、今はハルが赤く跡をつけたってことくらい分かる。


ーー…拒まなきゃ。


頭にはそれが浮かんでは消えてを繰り返している。


早く、ハルを突き放してこの教室からでなきゃ。


分かっているのに、私はまたハルを求めてしまった。


ハルの手を握ると、ハルもそれにこたえて握り返す。


ギュッと優しく指を絡めて。


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