キミ、依存症


それだけなのに、私の胸がキュッと締め付けられたみたいに苦しくなって、目の前にいるハルが愛おしい。


「ねぇ、菜乃」


「…何?」


「先輩と別れてほしい」


切なそうな顔でハルがそう言った。


まさかハルがそんなこと言うとは思っていなかった。


今、私の頭の中は混乱してる。


なんでハルがそんなことを言うのかも分からないし、どうしてそこまでして先輩を気にするのかも分からなかった。


「どうして、別れてほしいの…?」



< 168 / 342 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop