キミ、依存症


「…理由なんてどうでもいいでしょ」


やっぱりハルは答えをくれはしない。


なんとなくそうだろうなとは思っていたけど。


「なんであの先輩なの?俺が居ればいいでしょ」


そんなこと言うけど、ハルは私の彼氏じゃない。


そばに居てほしい時にはいてくれないくせに…。


ハルは私じゃなくてもいい。


だけど、私はハルが良いって思っちゃうんだ。


「そんなの勝手すぎるよ…っ。私は、別れない…っ」


気づいたら涙がどんどん溢れてきて、むなしく流れていた。


< 169 / 342 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop