キミ、依存症


「っ」


目を見開いてハルが私を見つめる。


その目は相変わらず目を合わせたら逸らせない瞳。


苦しい。苦しすぎるよ。


こんなにも苦しいなら、早く楽になってしまいたい。


「私…、ハルのことが好きだったんだよ…っ」


つい言ってしまった言葉だった。


もう、どうしたらいいのか分からなかった。


もう、嫌だった。


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