キミ、依存症


「菜乃って先輩と付き合ってるの?」


立ち尽くす私の後ろから聞こえる声。


「今の会話きいててそれを聞くなんて、あおいちゃんの意地悪」


今日もきれいなあおいちゃんだ。


「だって、最近ずっといるうえに噂されてるじゃん」


「うっ…。それには色々と…」


相変わらずあおいちゃんは痛いところをついてくる。


もちろんハルとのあの日の出来事は伝えてある。


ていうか、次の日あったとたんに見抜かれた。


「いいんじゃない?私はあの先輩の事いいと思う」


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