キミ、依存症
それからはボーッと授業を聞いて、あおいちゃんとご飯を食べて、また授業。
気づいたら放課後になっていた。
いつもと同じ。なんの変わり映えもしない。
一つ違うといえば、ハルのこと。
ハルが隣のクラスにいる。それだけで、会いたくて仕方ない。
けれど、なんだか会いに行けばハルの思う壺になるような気がして行きたくない。
「あおいちゃん、一緒に……」
「あ、菜乃。私今日バイトだから先に帰るね?」
「……わかった。またね」
うまく逃げられた!
きっとあおいちゃんは私が一緒に来てとお願いするとわかってたに違いない!