キミ、依存症


キスをするだけで顔を赤くするところ、触れると小さく震えているところ。


それが全部全部可愛くて仕方なかった。


そんな風に思っているだなんて菜乃は知らない。


知られてはいけないのに、知ってほしい自分もいるのも事実。


本当は好きで好きでたまらない。


ドロドロな気持ちを一方的に菜乃にぶつけるしかないなんて笑えてしまう。


だから、菜乃があの先輩と付き合うと言ったときは頭の中が真っ白になった。



< 248 / 342 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop