キミ、依存症


菜乃とあの先輩がどこでどうであったのかは知らないけど、次に学校に行ったときは菜乃とあの先輩がキスをしたという噂を聞いた。


自分の知らないところで菜乃が誰かとキスをした、それだけでも認めたくなかったのに菜乃の口からあの先輩が好きと聞いた時は、自分が自分じゃなくなるくらい荒れに荒れた。


何度もそういう関係の女を家に呼んで忘れようと必死だったのかもしれない。


ただただ、菜乃がほかの誰かにとられてしまうのが我慢できなかった。


自分の知らない菜乃が居るようで怖くなった。


あぁ…、自分で以上に菜乃のことを好きなんだ。


菜乃を誰にも渡したくない。


焦りから菜乃を強引に抱こうとする始末。


< 249 / 342 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop