キミ、依存症



分かっていたはずなのに、こうも簡単に現実をつきつけられてしまうと、どう受け止めれば良いのか分からない。


見ちゃダメだって思うのに、つい見てしまう。


一瞬だけ、顔を上げる。


それなのに目があった。


ハルじゃなくて、その女の子と。


私とは違ってバッチリと化粧もしてる、巻き髪の大人っぽい子。


ドクンと心臓が嫌な音を立てた。


ギュッと握りしめている拳に力が入る。

< 25 / 342 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop