キミ、依存症
パサッと落ちる衣服の音がやけに生々しく聞こえる。
それが更に興奮させるんだ。
前はこんな風じゃなかったのに、私はいつからこんな風になっちゃったんだろう…。
「ふっ…、もう…無理だよ、っ」
「もう、こんなになってるもんね」
わざと耳元で囁くハル。
「……意地悪」
「ごめん。でも、菜乃だけだよ。こんなに俺を意地悪にさせるのは」
それを合図にハルの全部が私にぶつけられる。
一気に押し寄せる快楽に溺れながらもハルの背中に爪を立てる。
ごめんね、ハル。
私だってこんなにも可笑しくさせられてしまうのは、ハルだけなんだ。