キミ、依存症



「ちょ、ハル…!?」


隣になんて座らせるかってーの。


驚く菜乃の意見なんて無視して足の間に座らせる。


うん。可愛すぎる。


後ろから見るアングルも最高だね。


お風呂上りのせいもあって俺が普段使っているシャンプーの匂いがする。


髪の隙間から見えるうなじは吸い付きたくもなるし、噛みつきたくもなる。


菜乃はきっと俺がいつも余裕があるように見えるんだろうけど、生憎いつも余裕なんて持ち合わせていないんだ。


あるのは醜い独占欲だけなのだから。


< 287 / 342 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop