キミ、依存症
「ちょ、ハル…!?」
隣になんて座らせるかってーの。
驚く菜乃の意見なんて無視して足の間に座らせる。
うん。可愛すぎる。
後ろから見るアングルも最高だね。
お風呂上りのせいもあって俺が普段使っているシャンプーの匂いがする。
髪の隙間から見えるうなじは吸い付きたくもなるし、噛みつきたくもなる。
菜乃はきっと俺がいつも余裕があるように見えるんだろうけど、生憎いつも余裕なんて持ち合わせていないんだ。
あるのは醜い独占欲だけなのだから。