キミ、依存症


そうかと思えば、耳に触れる唇。


熱い。目眩がする。


「何も……考えてないよっ」


ウソだ。こんなにも頭の中は彼のことでいっぱいなのに強がってしまう私は、可愛くない。


「そう?俺にはそう見えないよ」


余裕のない私と違って、余裕そうなハル。


「ハル、どうしたいの?」


そう言うと、ハルの手がピタッと止まった。

< 4 / 342 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop