ピュアダーク
「だから、ホワイトライトを手にしたらリチャードなんて怖くなくなるんだよ。俺たちの方が偉くなるんだよ」

「偉くなる? それっておいら賢くなるってことか?」

 急にゴードンの目がキラキラする。

 憧れと希望が瞳に現れた。

 コールはその手があったかとイライラしてた気分が急に晴れ、笑顔と共に最大限にゴードンの欲望を刺激した。

「ああ、そうだ。もう誰にもバカにされずに、賢くなって皆から認められる」

「そっか! 賢くなるのか。それじゃ手伝う。でもコール絶対おいらのこと裏切らない?」

「当たり前だろうが。お前は俺の相棒じゃないか。お前と俺でダークライトを一番偉いものに変えようぜ」

「賢くなれる。もうバカとは呼ばれない。うん、わかった協力する。だからこの影どこかへやって」

 コールは影を蹴散らした。

 だが一体だけ、まだゴードンの背後にいる。

 それに指示を与えると、何も知らないゴードンの背中にすーっと入っていった。

 コールは鼻で小バカに笑うも、何事もないようにゴードンの肩を抱いて大親友のように豪快に優しく接した。

 ゴードンは何も知らず気分よく無邪気に浮かれていた。

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