ピュアダーク
パトリックは部屋に入り、ふぅーと息をつく。先ほど破った婚約証明書はまだ手元に残っていた。
だがゴミ箱には捨てられず、破られたまま机の引き 出しに突っ込んだ。
ベッドにごろんと横になり、頭の下で手を組む。
天井を見つめながら、この日のことを振り返っていた。
七年振りのベアトリスとの再会で得たものは喜びだけじゃなかった。
ずっとこの日を待ち望みハッピーエンドを想像していただけに、幾つもの試練と苦しさの幕開けにかなり参ってしまった。
「でも僕は負けないよ。負けるわけにはいかないんだ。ダークライトにも、そしてヴィンセントにも」
パトリックは心を奮い立たせようと机に飾っていた子供の頃の写真に目をやった。
「今度は僕がベアトリスを助けるんだ。そして幸せにするんだ。あの時の事故が意味するもの、それを理解して守ってあげられるのは僕しかいない。だけど今日は疲れた」
視界がぼやけ瞼はあっさりと閉じて、パトリックはそのままいとも簡単に眠りについてしまった。
だがゴミ箱には捨てられず、破られたまま机の引き 出しに突っ込んだ。
ベッドにごろんと横になり、頭の下で手を組む。
天井を見つめながら、この日のことを振り返っていた。
七年振りのベアトリスとの再会で得たものは喜びだけじゃなかった。
ずっとこの日を待ち望みハッピーエンドを想像していただけに、幾つもの試練と苦しさの幕開けにかなり参ってしまった。
「でも僕は負けないよ。負けるわけにはいかないんだ。ダークライトにも、そしてヴィンセントにも」
パトリックは心を奮い立たせようと机に飾っていた子供の頃の写真に目をやった。
「今度は僕がベアトリスを助けるんだ。そして幸せにするんだ。あの時の事故が意味するもの、それを理解して守ってあげられるのは僕しかいない。だけど今日は疲れた」
視界がぼやけ瞼はあっさりと閉じて、パトリックはそのままいとも簡単に眠りについてしまった。