ピュアダーク
コールの左右で両腕を押さえ込んでいた男子生徒は、目の前の攻撃で一瞬の隙をつかれ、力が弱まったところ、コールの腕がすり抜ける。
そして素早いスピードで首根っこを押さえられてお互いの頭をぶつけられた。
胴体を捕まえていたものも腕を引き剥がされ、簡単に投げ飛ばされた。
「この野郎!」
残りの全ての生徒達が一斉に飛び掛ってくるが、コールは鼻でフンと笑うと、デブの体ながら機敏な動きで、あっという間に片付けていった。
頭を足で踏み潰し、顔から血を流した男子生徒が悲鳴をあげる。
「おっと、これ以上踏んだら、死んじまうな。本当はそこまでやりたいんだけど、今日は我慢するか。お前らラッキーだぜ。俺に絡んでこの程度ですむんだからな」
ブラッドリーはナイフを手に持ち震えている。
「もうよせ、俺に逆らえば、本当に命なくなるぜ。俺はお前の思っているようなデブのポールじゃないんだよ」
本来のコールの邪悪さが、ポールの顔にも乗り移っていた。
その気迫に負け、ブラッドリーの持っていたナイフが手から零れ落ちると、コールは背を向けて教室から出ていった。
殴り合いはできても殺せないのが不満で、不完全燃焼になり機嫌は悪かった。
──早く元の体で、暴れたいぜ。そして殺(や)る!
本来の自分のしたいことができないで、不満げにいたとき、廊下の先で歩いているヴィンセントが目に入った。
そして素早いスピードで首根っこを押さえられてお互いの頭をぶつけられた。
胴体を捕まえていたものも腕を引き剥がされ、簡単に投げ飛ばされた。
「この野郎!」
残りの全ての生徒達が一斉に飛び掛ってくるが、コールは鼻でフンと笑うと、デブの体ながら機敏な動きで、あっという間に片付けていった。
頭を足で踏み潰し、顔から血を流した男子生徒が悲鳴をあげる。
「おっと、これ以上踏んだら、死んじまうな。本当はそこまでやりたいんだけど、今日は我慢するか。お前らラッキーだぜ。俺に絡んでこの程度ですむんだからな」
ブラッドリーはナイフを手に持ち震えている。
「もうよせ、俺に逆らえば、本当に命なくなるぜ。俺はお前の思っているようなデブのポールじゃないんだよ」
本来のコールの邪悪さが、ポールの顔にも乗り移っていた。
その気迫に負け、ブラッドリーの持っていたナイフが手から零れ落ちると、コールは背を向けて教室から出ていった。
殴り合いはできても殺せないのが不満で、不完全燃焼になり機嫌は悪かった。
──早く元の体で、暴れたいぜ。そして殺(や)る!
本来の自分のしたいことができないで、不満げにいたとき、廊下の先で歩いているヴィンセントが目に入った。