ピュアダーク
「直接手を出せないから、それは仕方がない。全てはアメリアに任せたことだったが、君のせいでこんな状況になってるからね。ホワイトライトの力を手にしたベアトリスは本来ならこの世に存在してはならぬ者。他のホワイトライト達にバレれば即抹殺……」
「やめてくれ。だから親父やアメリアが必死で守ってるんじゃないか。あんたも手伝ってくれるんじゃなかったのか」
「私はやれるだけのことはやってるよ。だが私にも立場がある。全てをベアトリスに捧げることは難しい」
「お願いだ。彼女を抹殺するのだけは絶対避けてくれ」
「んー、私には保障できない。全ては君にかかってるんじゃないのか。第一、何もかも君が引き起こしたことなんだから」
ヴィンセントは悔やみきれない表情で唇を噛みしめ自責の念にかられた。
「おっと、ちょっと意地悪になりすぎた。ごめんごめん。最大限のことはするつもりではいる。私も勝手に彼女が抹殺されるのは避けてもらいたいからね」
他人事のように話すブラムにヴィンセントは耐えられなくなった。
腹の底から声を絞り出した。
「俺だって、守れるものなら命を賭けてでも守りたいんだ」
「いざというときは君には自分の命を捨てる覚悟があるんだな」
「ああ、ベアトリスを救えるのならなんだってやる」
「わかった、その言葉忘れるなよ」
ブラムは消えていく。
姿が薄くなっていく中、ホワイトライトだというのに、その口元は不気味な笑いが妙に目立っていた。
「やめてくれ。だから親父やアメリアが必死で守ってるんじゃないか。あんたも手伝ってくれるんじゃなかったのか」
「私はやれるだけのことはやってるよ。だが私にも立場がある。全てをベアトリスに捧げることは難しい」
「お願いだ。彼女を抹殺するのだけは絶対避けてくれ」
「んー、私には保障できない。全ては君にかかってるんじゃないのか。第一、何もかも君が引き起こしたことなんだから」
ヴィンセントは悔やみきれない表情で唇を噛みしめ自責の念にかられた。
「おっと、ちょっと意地悪になりすぎた。ごめんごめん。最大限のことはするつもりではいる。私も勝手に彼女が抹殺されるのは避けてもらいたいからね」
他人事のように話すブラムにヴィンセントは耐えられなくなった。
腹の底から声を絞り出した。
「俺だって、守れるものなら命を賭けてでも守りたいんだ」
「いざというときは君には自分の命を捨てる覚悟があるんだな」
「ああ、ベアトリスを救えるのならなんだってやる」
「わかった、その言葉忘れるなよ」
ブラムは消えていく。
姿が薄くなっていく中、ホワイトライトだというのに、その口元は不気味な笑いが妙に目立っていた。