ピュアダーク
サラが昼休みになると教室にやってきては、ベアトリスとヴィンセントを一緒にさせようとするが、ベアトリスは用事があると嘘をつく。
サラが間に入れば状況は更に悪化する。
余計な感情を持たないためにも離れるしかなかった。
どこかへ行くベアトリスの後姿を見ながらサラは呟いた。
「私が協力すればするほど、事態は悪くなるばかりだね。もうこうなったらプロムに賭けるしかない。その時まで私も大人しくしておく」
「ああ、すまない。だけど、それも実行しない方がいいのかもしれない」
ヴィンセントが寂しげに目を逸らした。ヴィンセントもまた弱気になっている。
「ちょっと今さら何を言い出すの。私もうドレス用意しちゃった。それを無駄にする気? あなたいつからそんなに弱気なダークライトになったの。あれだけ学校を破壊しておいて」
「おい、声が大きいって」
慌てふためきヴィンセントは辺りを見回した。
我の強いサラの前ではまるで下部のように弱い立場になっていた。
「とにかく、プロムは外せないからね」
「わかったよ」
結局はサラに丸め込まれたようにヴィンセントは渋々返事した。
だが無謀なサラの計画にはこの時になって躊躇ってしまう。
しかしベアトリスと二人っきりになるチャンスだと思うと欲望は完全に消せなかった。
サラが間に入れば状況は更に悪化する。
余計な感情を持たないためにも離れるしかなかった。
どこかへ行くベアトリスの後姿を見ながらサラは呟いた。
「私が協力すればするほど、事態は悪くなるばかりだね。もうこうなったらプロムに賭けるしかない。その時まで私も大人しくしておく」
「ああ、すまない。だけど、それも実行しない方がいいのかもしれない」
ヴィンセントが寂しげに目を逸らした。ヴィンセントもまた弱気になっている。
「ちょっと今さら何を言い出すの。私もうドレス用意しちゃった。それを無駄にする気? あなたいつからそんなに弱気なダークライトになったの。あれだけ学校を破壊しておいて」
「おい、声が大きいって」
慌てふためきヴィンセントは辺りを見回した。
我の強いサラの前ではまるで下部のように弱い立場になっていた。
「とにかく、プロムは外せないからね」
「わかったよ」
結局はサラに丸め込まれたようにヴィンセントは渋々返事した。
だが無謀なサラの計画にはこの時になって躊躇ってしまう。
しかしベアトリスと二人っきりになるチャンスだと思うと欲望は完全に消せなかった。