ピュアダーク
二人はショッピングセンターを一通り回り、そしてレストランへと場所を移す。
アメリアは料理を作るのも上手いが、味を良くわかってるので美味しい店も良く知っている。
だが、折角お薦めのレストランがあると張り切って出向いたが、休みだと知り、がっかりと肩を落とした。
ベアトリスは自分のために必死になってくれるアメリアを見ると心苦しくなり、ぱっと目に入ったものを指差した。
「あっ、あそこなんかどう。なんか楽しそう」
ベアトリスが指差したのは道路を挟んだ反対側の通りにあった。
どこでも見かけるチェーン店のレストランだった。
気軽に入れそうな雰囲気があり、駐車場にも車が沢山停まっていた。
たまにはこういうところもいいかと、何も考えずアメリアは車を向けた。
辺りは夕暮れで、薄暗くなっている。
二人は車を置いて駐車場に止めてあった車の間をすり抜けてレストランの正面玄関へ向かった。
ベアトリスはそのとき、異変を感知し、自分にまとわりつく異様な空気を感じた。
しかしその時は気のせいと決め付け真剣に受け止めなかった。
お腹も空いてこの時は食べることに気を取られていた。
レストランに入ると、カウボーイハットを被った女性が、案内してくれた。
西部劇を思わせるような造りに充分楽しさが伝わってくる。
席に案内され、メニューを見る。
ベアトリスはアメリアとあれこれ話し合い、周りが何を食べてるのかをちらりと横見してそれぞれ欲しいものを注文した。
出てきたとき、量の多さにびっくりしたが、見ても満足、食べても満足とそれなりに楽しい食事となった。
また今回もすっかり食べたと、ベアトリスはお皿を見て苦笑いしていた。
「アメリア、私、ちょっとトイレ行ってくる」
ベアトリスが席を外す。
その間にアメリアは支払いを済ませていた。
そして窓の外を不意に見たとき、自分の車の周辺に、フードで頭をすっぽり隠した男が臭いをかぐようにうろついているのに気がついた。
アメリアの鼓動が突然高鳴る。
携帯電話を取り出し、緊急事態の時の番号を探す。
しかし焦って上手くボタン操作が出来ない。
そして再び窓をみれば、あの男がレストランの正面玄関めがけて近づいてきていた。
アメリアは料理を作るのも上手いが、味を良くわかってるので美味しい店も良く知っている。
だが、折角お薦めのレストランがあると張り切って出向いたが、休みだと知り、がっかりと肩を落とした。
ベアトリスは自分のために必死になってくれるアメリアを見ると心苦しくなり、ぱっと目に入ったものを指差した。
「あっ、あそこなんかどう。なんか楽しそう」
ベアトリスが指差したのは道路を挟んだ反対側の通りにあった。
どこでも見かけるチェーン店のレストランだった。
気軽に入れそうな雰囲気があり、駐車場にも車が沢山停まっていた。
たまにはこういうところもいいかと、何も考えずアメリアは車を向けた。
辺りは夕暮れで、薄暗くなっている。
二人は車を置いて駐車場に止めてあった車の間をすり抜けてレストランの正面玄関へ向かった。
ベアトリスはそのとき、異変を感知し、自分にまとわりつく異様な空気を感じた。
しかしその時は気のせいと決め付け真剣に受け止めなかった。
お腹も空いてこの時は食べることに気を取られていた。
レストランに入ると、カウボーイハットを被った女性が、案内してくれた。
西部劇を思わせるような造りに充分楽しさが伝わってくる。
席に案内され、メニューを見る。
ベアトリスはアメリアとあれこれ話し合い、周りが何を食べてるのかをちらりと横見してそれぞれ欲しいものを注文した。
出てきたとき、量の多さにびっくりしたが、見ても満足、食べても満足とそれなりに楽しい食事となった。
また今回もすっかり食べたと、ベアトリスはお皿を見て苦笑いしていた。
「アメリア、私、ちょっとトイレ行ってくる」
ベアトリスが席を外す。
その間にアメリアは支払いを済ませていた。
そして窓の外を不意に見たとき、自分の車の周辺に、フードで頭をすっぽり隠した男が臭いをかぐようにうろついているのに気がついた。
アメリアの鼓動が突然高鳴る。
携帯電話を取り出し、緊急事態の時の番号を探す。
しかし焦って上手くボタン操作が出来ない。
そして再び窓をみれば、あの男がレストランの正面玄関めがけて近づいてきていた。