俺は彼女に溺愛中 。
そもそも靴がない……なんて
悪い事しか想像出来ない。
まさか……転校初日からいやがらせ……!
美麗に関してはあれだけ注目されれば
女子からの嫉妬も絶対あるだろうし、
考えられないことも無い……
「……って、そもそも心当たりはあんのか?」
「……うーん……今日体育で靴履き替えて…
そっからは覚えてない……と言いますか、、」
美麗の曖昧な記憶で、俺の中の悪い考えが
だんだんと大きくなっていく。
美麗にその事を伝えようとしたら、
美麗はトイレに行ってくるね!なんて言って
いきなり走り出してしまった。
俺は、夕方の日暮れの人も少ない校舎を歩く。
……あ〜、今日は朝からアイツに会うし
なんかツイてねーな……
俺は小さなため息をつく。
「ニャーーー」
その時突然、中庭の方から
子猫の鳴き声が聞こえてくる。
それと共に子猫は草むらから
ひょこっと顔を出しては、
俺のところに向かってくる。
「……どーして学校の中にいるの」
俺はしゃがんで猫をナデナデする。
子猫は気持ちよさそうに目をつぶっている。
……あ〜、可愛い
なんか癒されるわ〜……
なんだかツイてない1日の終わりに
癒しがあった考えたら今日は
そんなに悪い日じゃないのかもしれない。
ツイてないと言えば……
いつもゆずが電車の中で見ている占い……
俺は、ゆずが何回もこの占いは当たる!
なんて言うもんだから
そんなにも信じていない占いアプリを
入れていたことに気がつく。
……っと今日は
……11位かよ
……あーやっぱツイてねーな、
って書いてあることも散々じゃねーかよ…
貴方が知りたくない事を知ってしまったり、
自分の努力を信じられなくなり、
自虐的になってしまう1日でしょう
……って
最高にツイてねーな……