俺は彼女に溺愛中 。
「……っだからっ……早く行こ?」
美麗は俺を不安そうに見て、
腕を引っ張る。
美麗は何を思ったか知らないけど、
ゆずとアイツを見て俺に気を使ったらしい
「……俺は…
……別にゆずが誰と居てもー「嘘」
俺の言うことを阻むように、
美麗は俺の顔を見て真剣に言う。
俺と美麗は道の端で足を止めて、
向き合う。
「……そんなの嘘だよ。
…………好き、なんでしょ?」
その瞬間、周りの音が消えるくらいに
何も聞こえなくなる。
「おう」
俺は、
ゆずが好きだ。
その気持ちはずっと変わらないから。
「……じゃあ、行くよ」
「……え?」
俺は気が緩んだ途端、
美麗に腕を引かれる。