俺は彼女に溺愛中 。
。*⑅୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧⑅*。





「 おはよっ!ゆずちゃん!」




私が教室に入って
1番に挨拶をしてきたのは







「……瑞希くんっ!」








「……っ!?ちょっと……!」

瑞希くんは優しく私の頭を撫でる。





「いや、昨日は頑張ったねって」
瑞希くんはニコニコと微笑む。






瑞希くんの影響力は強くて、
朝から、瑞希くんがこの教室にいることで
女子の黄色い歓声も高まる。










「それにしても朝からラブラブだね」

「……はい?」






瑞希くんは耳元でボソッと呟くと
瑠衣くんの席で2人で話す
ハルをチラッと見る。









「……あはは…
それはちょっと無理あるかも……」


私は苦笑いでそう答えると、










「……でも、まぁ俺からするとチャンスかな?」



「……チャンス?」






キョトンとする私に、








「俺、ゆずちゃんの事、本気だから」







教室の音は静かで何一つ無く
瑞希くんの言葉だけが響く。







「……え?」







一瞬の沈黙が溶けて
一気に女子からの歓声と男子の騒ぎ声で
教室がうるさくなる。








……嘘でしょ……?



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