100本の鉛筆
見えない愛情
父が経営する宮原書店を希望書店に改名したのは、私が生まれて間もなくの頃。
私の名前を店名に付けるほど、私は溺愛されていたのだ。
そして、それは、今も変わらない。
数多くの店舗を抱える父の会社が、なぜここに出店したのか。
それは、私の高校の近くだったから。
他の店舗は月に一度しか行かない店舗視察を、この店舗だけ毎週のように行なっているのは、下校中の私を一目見るため。
収益率の低いこの店舗を父が閉店させないのは…
全て私のため。
私の名前を店名に付けるほど、私は溺愛されていたのだ。
そして、それは、今も変わらない。
数多くの店舗を抱える父の会社が、なぜここに出店したのか。
それは、私の高校の近くだったから。
他の店舗は月に一度しか行かない店舗視察を、この店舗だけ毎週のように行なっているのは、下校中の私を一目見るため。
収益率の低いこの店舗を父が閉店させないのは…
全て私のため。