キミにコイしてた。
外に出て 校庭に向かう。
(やっぱ緊張してきた…。)

ベンチが見えた―。


そこには先輩が座っていた。

(ホントに来てくれた。)
喜び半分。不安も半分。

(ぁあ~ヤバい!待たせちゃってたかな…。)


ベンチまでの距離が長く感じる。


「ちょっとぉ~なにやってんのぉ??」

ベンチに駆けよる女の子。


それはあたしじゃない。

「別に。ただ座ってただけだし。」

「じゃあ隣 座っちゃおう」

先輩の隣に座る女の子。
(先輩と同じクラスの子かな?)

あたしは足を止めた。

これ以上 先輩に近づくことができなかった。

「ぁたしさぁ~ 前からケンのこと好きかもしれない」

「好きかもって… かもってなんだょ(笑)」


なんかまるで恋人同士みたいに見えた。

雰囲気がそんな感じだった。

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