キミにコイしてた。
なんか照れながら話す
先輩を見て

あたしは勘違いをしそうだった。

(もしかしたら…今 あたしの気持ちを伝えれば
もしかしたら…。)

そんなあたしの勝手なプラスな妄想。


軽い沈黙―。


「先輩!!なにやってるんすか??早く戻ってきてくださいょ」

サッカー部の後輩が

ケン先輩についてきてた。
このひとことで沈黙が
途切れた―。


(チャンスだったのに…。  きっと、たぶん…)

「いま行くから お前は戻ってろ~。」

軽く後輩にじゃれた
先輩。


なんて優しい笑顔なんだろう

あたしは見とれてたのと同時にキュンとなった。


せめて友だちからでいいから仲良くなりたい―

「そろそろ行くわ。
 後輩たちがうるさくて  (笑)」


戻ろうとする先輩を

あたしは勇気をだして

言ってみた。


「せ、先輩。あ、あの…。」


言葉がでてこないょ


言うのがこわい。

「なに??どした??」

ちょっとキョトンとした顔の先輩。

「あとで…………………  校庭のベンチに
    来てください」
出た言葉はこれが精一杯だった。

(今は恥ずかしくて
     言えない。)

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