先生と準備室 後編
「え?」

「そっか。彼女なんだね。
凌久、俺の店で良かったの?」

「俺の店?」

「この店駿さんがやってる店なんだよ」

すごいよね!なんて言っている犬山さんは

本当に犬みたい。

「佳奈ちゃん、何か着たいものある?」

「えっと…凌久のオススメ…は?どれ?」

「え?俺が選ぶの?佳奈選んでいいよ」

「凌久の好みのが着たい。」

「じゃあ…」

そう言って凌久が私に差し出したのは

大人っぽいストライプのワンピース。

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