先生と準備室 後編
犬山さんと
「ちょっと!何、兄弟喧嘩してんすか。
佳奈ちゃん怖がってますけど。」
ここで、犬山さんが咄嗟に私を
引き離す。
「佳奈ちゃん。大丈夫だよ。」
「あ…佳奈…ごめん」
俺、何やってんだ。そう言いながら
凌久は私の頭を撫でる。
「…」
知らなかった。あんな凌久…。
あんな低い声でお兄さんと喧嘩をする凌久。
口調も別人みたいで。
想像したら手が震えた。
佳奈ちゃん怖がってますけど。」
ここで、犬山さんが咄嗟に私を
引き離す。
「佳奈ちゃん。大丈夫だよ。」
「あ…佳奈…ごめん」
俺、何やってんだ。そう言いながら
凌久は私の頭を撫でる。
「…」
知らなかった。あんな凌久…。
あんな低い声でお兄さんと喧嘩をする凌久。
口調も別人みたいで。
想像したら手が震えた。