先生と準備室 後編
犬山さんはこのお店に入ってきた時に

犬系男子って思ったけど、そんな事

忘れるくらいにしっかりと私のことを

気にかけてくれる。

「佳奈?大丈夫…「凌久、悪かった。
話しようか」

駿さんが凌久に言う。

「や、でも佳奈を…「佳奈ちゃん、今は
お二人に怖がってますんで、2人は
話しててください。」

「佳奈ちゃん、こっち」

犬山さんに震える手を握られて

連れて行かれる。

「佳奈…」

凌久の前を通り過ぎる時寂しそうな声が

聞こえたけど体が犬山さんを追うように

進むから止まらなかった。

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