先生と準備室 後編
「いや…ほんと…大丈夫ですよ」

「うーん…いいの無いなぁ…
何か安心出来るもの…」

私の話なんて聞かずひたすら

うーん…と悩み続ける。

「そうだ!頭撫でて良い?」

「え」

「こうやって撫でてたら安心するでしょ?」

そう言って頭を撫でる犬山さん。

それは、確かに昔母親が撫でてくれた

みたいで落ち着く。

「すいません…」

「大丈夫…大丈夫。佳奈ちゃんは
何も思わなくて良いよ…大丈夫だよ〜」

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