先生と準備室 後編
「佳奈…」

佳奈の化粧品を見ると、俺が記念日に

あげた口紅。それに俺が絶対佳奈に

似合うと思って買ったイヤリングも綺麗に

ポーチに入っていた。

前に佳奈は

「このイヤリング、凌久と会うときは絶対
持ってきて着けるね!」

なんて、満面の笑みで言ってくれた。

散々に散らばった化粧品は俺があげた

奴がほとんどだった。それを見てさらに

酷い事をしてしまったと思った。

全てを回収して部屋に戻る。
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