先生と準備室 後編

ソファに座って泣き続けていると

犬山さんが言った。

「え?凌久が?なんであいつ…」


「犬山さん!佳奈は?居ますよね」


犬山さんが部屋から出て行く。

外からは凌久の息が切れた声。

「あ…いや…ちょっ!」

「佳奈!」

休憩室のドアが荒々しく開き、息を切らして

いる凌久が。

「凌久!お前なに彼女泣かせてんだ!」

「や…あ、駿さ…」

「悪かった。ほんとごめん…佳奈」

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