先生と準備室 後編
そう言って車を飛び出した。

慌てて家に入り自分の部屋に閉じこもる。

しっかりと鍵を閉めて。

「佳奈…?」

凌久の声。

「カバン…置いとくね…。
ごめんね、佳奈。辛い思いさせて…。
俺は佳奈しか好きじゃないからね…。」

「…うぅ…ふっ…うぅ…ヒック…」

「今は俺の顔見たくないだろうから…
開けてとは言わないから…。
落ち着いたら出てきてね」

「ん…うぅ…」

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