先生と準備室 後編
そうだよ

凌久は何も悪く無いんだ。

私が梨花さんに怯えて逃げるし。

犬山さんとメールしてるところ見られて。

私が全部原因じゃん…。

凌久は悪いどころか、私を気遣って

くれたんじゃん。

「私…最悪だ…」

食材を冷蔵庫に入れて、椅子に崩れるように

座り掛ける。

「もぉ…やだな…私…」

ずっと泣いていたらお腹が鳴った。

なんでこんな時に…

「凌久に謝ろ…」

私は凌久の好きなオムライスを作った。

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