先生と準備室 後編
「凌久…ぅぅ…」

箱を開けて、私は泣き崩れた。

その箱に入っていたのは、私がずっと前から

欲しかったハートのネックレスだったから。

ハートのリングは薄くピンクで…

このネックレス…私が買えるような値段

じゃない…。

すっごい高くて、私の夢だった。

"こんな素敵なネックレスを付けて

好きな人とデートがしたい。"

「好きな人と…デート…
凌久…デートしてくれるかな…」

散々傷つけたけど…やっぱり好きなのは

凌久しか思い浮かばない。

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