先生と準備室 後編
ベランダに繋がる窓を開けると

凌久が椅子に座っていた。

「凌久…居た…」

大好きな横顔を見たらなんだか

気が抜けて崩れ落ちてしまった。

「え…?佳奈…?
ちょっ…!?佳奈!?どうしたんだよ!
大丈夫?!貧血?頭痛?」

「や…大丈夫だよ…ごめんごめん」

「ほんと?本当に大丈夫?体調悪いとか…」

「…ううん」

「もぉ……。
ほら俺の部屋行こう」

じっとして、そう言って私を抱き上げ

ベッドへと運んだ。

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