先生と準備室 後編
運ばれる私の体に添えられる

手は冷たくて。

「凌久…?冷たいよ…体。
体調悪いのは凌久じゃないの?」

「ん?違うよ。ずっとベランダに居たから」

ずっと…?

「なんで…?」

「ん?
よいしょ…ほら、布団お腹までかけて」

「だから…私は…「手、震えてるよ」

「や…でも…「お願いだから。」

いつもなら折れてくれるはずの凌久が

今日はなぜか強引で。

「うん…、でも凌久も入って。
冷えてる…」

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