先生と準備室 後編
「わかったよ。あ、荷物下ろして…
ってゆーか、それ何?」

わたしの持っている時計屋さんの

紙袋を指差して言う。

「これ…」

受け取ってくれるかな…

「ちょっとまってて」

私の手を布団に優しく置き

部屋から出て行った。

「え」

「その前に…これ…要らなかった…?」

部屋に戻って私の隣で布団をかけながら

言う彼が持つのはネックレスと手紙。

「え?!いるよ…!それ…大切なもの…」

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