先生と準備室 後編
「あ、そうなの。そっか、じゃあ
今、幸せなんだね。
ほら、おじさんとなんか話さず
早く行ってきな!」

ニッコリ笑って背中を押された。

「はい!ありがとうございます」

微笑みながらお辞儀をし、

凌久がいるだろう職員室に向かう。

なんか、何もかもが久しぶりだ…。


朝日に照らされる廊下

少し汚れた階段

トタンの屋根がある外通路

そして

私が大好きだった、いや今も大好きな

"先生"がいる職員室も。

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