先生と準備室 後編
「彼氏さん年上かな!?彼女さんも
可愛い〜!」

と色んな声が聞こえた。

「離して、凌久…」

もう恥ずかしくてたまらない。

「え?」

凌久の手が寂しそうに離れた。

「佳奈…、嫌だった?ってなんだぁ!」

もう一回ギュッと抱きしめる凌久。

「照れてるんだね。可愛いね佳奈。」

そう。もう私は恥ずかしくてたまらなく

顔が真っ赤。

「凌久…も…帰ろ?」

「うん!」

「これ…お土産…カフェのケーキ」

私の右手に握られている箱を見せる。

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