先生と準備室 後編
確かにあの部屋にもチョコがあった。

だけど一点引っかかった。

「女子は好きって…他に食べさせたこと
あるの…?、」

「え?」

「私以外に…あーん、したの…?」

心細くなった。こんな一言で敏感に

反応するのは初めて。

「佳奈?おいで」

ホォークを置いて、両手を広げる凌久。

「おいで。」

これに反応したらなんか悔しくて、

ほんとは抱きしめられたいけど我慢する。

「もぉ、時間切れね」
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