先生と準備室 後編
小声で優菜の服をつつく

「ん?」

「優菜は川村くん、知ってるの?」

「知らないよ」

今日初めて会った、と続けた。

「なんで?」

「いや…なんか絡みにくい人だなって…」

「あーそれ思ったわ。」

川村くんはフレンドリーな感じがしたから

ある意味話しかけやすい人だろう。

だけど、私はちょっと苦手かなぁ…。

なんて思っていると電車が来た。

「佳奈、座ろう」

優菜の隣に座る。

「旅館ね、綺麗だって!」

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