先生と準備室 後編
「なんで…川村くん…」

川村くんが私の部屋に入っていて、

段々近づいてくる。

「藤井さんって彼氏いるんだよね?」

怪しい笑みを浮かべながら迫ってくる彼。

その笑みが怖くて後ずさりする。

「いる…けど…」

「そーゆーのってそそるよね」

「は?」

「人の彼女って奪いたくなる」

「キャッ!?」

後ずさりしすぎたのか、窓枠に乗ってしまう

旅館の窓枠は私が横になれるくらい大きい。

< 50 / 231 >

この作品をシェア

pagetop